病院建築は第一に医療機関としての機能を十分に果たすことが求められます。
一方、病室は入院患者が過ごす生活の場でもあります。
最近、大部屋の病室を訪れることが何度かありましたが、以前よりプライバシーを尊重する傾向のためかベッド廻りのカーテンはほとんど閉めっぱなしのようでした。カーテンは光がある程度透過性するもので、上部や下部から光は届くものの、窓に面していないベッドでは何となく閉じ込められた感じがして建築的に何とかできないだろうかと感じてしまいます。
昨今では新型コロナウィルスで在宅勤務のため、書斎スペースが人気ということも聞きます。仕事に集中するために必要とされる一方、そのスペースは長時間執務をするための環境としてどうなのかということも気にしてもらいたいと思います。
‐光が射し込むクリニック‐ PICTORUいずも画像診断室
機能優先・動線重視の病院施設において、暗くなりがちな待合スペース。 来院者の不安を少しでも取り除くことをテーマに 「外光が射し込む明るい木造のクリニック」 を目...