
つい先日、ある方と建築設計が3次元化していく中で、建築図面(2次元図面)は必要か?
という話をしました。
僕の立場は「これからも必要」、相手の立場は「不要(になる)」。
設計が3次元化すれば2次元図面は省略され、建物が出来上がっていくと。
設計は3次元化することは間違いないと思っていますが、だから2次元図面は不要になるのでしょうか?
電話ができても手紙は無くならないように、相手に伝えていく手段として、自分が理解する手段として、相手に伝える手段として図面は残っていくのではないか。
と思っていたところで、友人がFBでシェアした音楽の楽譜についての記事
朝日新聞デジタル


(凄腕つとめにん)渡邊裕子さん 校正作業で凝視した音符、1260万個:朝日新聞デジタル
■全音楽譜出版社 出版部係長(38) 赤ペンとルーペを持って、音符が踊る五線譜に向き合う。ペン先は、音符や記号の一つひとつを追う。モノクロの楽譜が、次第に赤ペ...
音楽を楽譜という情報に変換して人間が理解できるようにしているもので、やはりなくならないものじゃないかと。
ひたすら同じものを作り続ける上では、意味も分からず、全く同じものをコピーし続ける場合はそうじゃないかもしれませんが、一品製作や一度の演奏において、理解や解釈、意図を伝えるということを省いてしまうことにならないかと。
「昔の人は図面が作品となっている」と言われて、「まあ、それはあるね。」って思ったところが、僕自身が前時代の設計者なのかもとは思いましたが。。。