地盤改良から工事開始

木造戸建住宅で地盤がしっかりしていれば、その地盤に建物を置くようなイメージで基礎を構築しますが、地盤が弱いや多層階建物・鉄筋コンクリート構造など建物重量が大きいなど地盤に建物を支える耐力が取れない場合、地盤改良工事や杭工事などによって建物を地中で支えるための工事を実施します。

今回建物は鉄筋コンクリート造2階建ですが、地盤調査によると液状化の可能性がある地盤のためセメント系固化材による柱状地盤改良を実施することとしています。

設計監理者として、最初の1本目において機械の設定状況や基準ポイントからの位置や高さの設定などを確認し施工立会いを行いました。掘削の状況や機械の数値を確認しながら地盤が十分固い支持層まで到達していることを施工業者と共に確認し、以降の基準とし、2本目の施工にうつります。1本目から最も遠いものを2本目、1本目と2本目から最も遠いものを3本目として施工し、その状況を確認していきました。

地盤改良工事は数日間続きますが、以降は施工元請の現場監督や杭施工業者の工事責任者のもと設計監理者の立会で確認した事項をもって施工を続けていきます。

地盤改良工事は地中で行われる工事であり建物を支える非常に大事な工事です。しかしながら、施工中も施工後も目視による確認ができないものですので、全数について施工機械による施工記録データを取得し、施工記録に添付してを提出することになっています。

地盤改良工事が完了後、基礎施工のための土掘削工事となり、いよいよ建物本体の工事が始まります。


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