横浜市中区にある黄金町。ご存知でしょうか?こんな少し変わった街並みのところです。
実はここはかつて売春・麻薬街として悪名高い街だったのですが、今世紀に入り警察による一掃作戦と地域住民の努力により、近年はアートのまちとして生まれ変わりつつあります。
若手アーティストをまちに呼び込み、地域住民とコラボレーションをすることでアートによってまちの再生を試みています。
その取り組みとして2008年から開催されているアートフェスティバル「黄金町バザール」。
9回目となる今年は「黄金町バザール2016 -アジア的生活-」として開催されます。
黄金町バザールの中では、アーティストやクリエーターによって創りだされる空間によりまちの機能を加えていくプログラム「まちにくわえる」の一環として、空間デザインの公募を行っています。
今年は、下の写真の建物(元違法風俗店舗)をアーティストのアトリエスペースへとリノベーションする作品提案を募集するものでした。
「育てながらつくる、つくりながら育てる」
リノベーションの範囲は1区画、幅:1間(約1.8m)×奥行:3間(約5.5m)の2層分(1Fと2F)。
幅も狭い・天井も低いという既存の状況で、2階の床を撤去し2層吹抜けとして自由度を高めて仕組みなどを提案するという案が多いだろうと予測し、私たちはあえてそれとは異なる提案を行いました。
床面積は1階が3坪、2階を合わせても6坪しかありません。
とても小さいのにさらにその床を減らしてしまうことが良いことか?
また、与えられた与条件の限られた予算の中で改修範囲を限定する方が良いのでは?
と考え床を撤去しない提案としました。
床を取るのではなく、屋根を取り、壁を取る。そうすることで他とは違う外の環境の創作スペースが得られる。そう考えました。
光と風と雨の恵みがアーティストに必要な植物や生き物を育てアートを創り、そしてそのアートをまた育てる。育てて創り、創って育てる。そんな屋上はいつもまちに潤いや発見をもたらすだろうと考えました。
これは(アーティストを)育てながら(まちを)つくる、(まちを)つくりながら(アーティストを)育てる黄金町の取り組みをそのまま表しています。
結果は、最優秀には選ばれず惜しくも次点ということになりました。
次点の中でも最上段にありますので、実に惜しかったのかなとは思いますが、脆弱な造りの木造建物に対して、屋根を解体し土壌による荷重を増加させることが実現可能性が低いと判断されたのではないか(全くの推測です)と考えています。
詳しくは下記をご覧ください。