無名の名建築

工場内部:ハイサイドライトとトラスの連続する大空間

庄原市東城町の「ヤマモトロックマシン株式会社」という会社の工場。設計者が誰かもよくわからない(らしい)近代建築。
この度、機会を得て見学させていただきました。
工場内の建て詰まり感や周辺の街並みの密集感が周辺の賑わいと繁栄を感じさせる建物群でした。

工場を含む街並み:手前が工場。建物間隔が狭く密集して建ち並ぶ家々

この木造の工場は現役で使用されていることにも驚きましたが、それ以上にハイサイドライト・トップライトと連続する木造トラスの美しさに感動しました。
安定した光を確保するためのハイサイドライト。柱を設けない大空間を確保するための木造トラス。共に「機能」から必要とされたものですが、見事に融合したデザインとなっています。
見学させていただいた時間は夕方で陽が陰り始めた時間でしたが、時間や季節で異なる雰囲気の空間となりそうです。光を取り込むといっても取り込み方は様々ですね。
少し違いますが、ヘルツウォーク&ド・ムーロン設計のテート・モダン・ミュージアムのように別用途ととして活用しても面白い空間だと思います。

寮の一部:柱の存在がわからない連続する窓。何でもないデザインのようですが、意図とチャレンジを感じる部分

また、現在ほとんど使用されていない寮は現在、保存活用についてワークショップを開催しまちづくりに活かそうという活動がなされています。
長く使用されていないため傷みがひどい状態ですが、そこここにデザイン的な気配りやチャレンジが感じられます。
ワークショップは片づけを行うことからスタートします。建物内には当時のちょっとレトロな昭和の品々が残置されていますが、ほとんどの人には不用品であってもある人には宝物であったりしますね。

4月~5月中にはFB(フェイスブック)のページが開設するようです。
興味がある方は参加されてみたらいかがでしょうか?