間取り図だけでよいの?断面図の重要性

間取り図

小学生の頃、新聞の住宅広告に掲載された間取り図を眺めるのが好きで、分からないながらあれやこれやと想像して楽しんでいたような記憶があります。
建築家を志すようになったのは中学2年生の頃ですが、小学生の頃には漠然とした憧れがあったように思います。

新聞の広告にはマンションや建売住宅の間取り図が溢れていますね。
今でも眺めたりすることも多いです。
最近の傾向を知る上でも勉強になります。

新聞広告の間取り図(中国新聞折り込み広告) 寸法を合わせて描かれている平面図と言ってよいものが多い。平面的なつながりや大きさは大体把握できる。

さて、注文住宅においても間取り図(建築業界では一般には平面図という方が一般的)は設計の初期段階で作り上げていきます。
建築主様にとっても一番わかりやすく、ご要望に対する設計の回答が直接目に見えます。
間取り図がまとまるとなんだかワクワクしてきて想像が膨らみますね。

しかし、待ってください!

建物は立体物です。
間取り図だけで

「打合せ終了~。」

で大丈夫ですか?

一番大事にしています

図面の中で一番大事にしているのが「断面図」。

建物を捉える上で実はとても重要なのが、断面図なのです。
断面図にはその建物の「芯となる考え方や特徴」が現れます。

オーダーメイドの注文住宅において、間取りだけオーダーメイドしても意味はありません。
断面もオーダーメイドしてこそ注文住宅だと考えます。
住宅の設計に際しては間取りと断面は極力同時に考えますし、場合よって断面を先に考えます。

考え方を表した断面のスケッチ この計画ではまず断面から考えた。断面の考え方をベースに間取りを検討し建築主様に提案を行っている。

注文住宅をお願いして、間取りが決定後
「それでは工事契約して工事に入りましょう。」
なんてことになったら、断面図を提示してもらって説明を受けてください。

「確認申請に必要な図面だから一応作るけど、まあ大した意味はない。いつも同じだし。」
ぐらいにしか思っていない設計者もいます。

断面図は確認申請のための図面ではありません!!
設計者に断面の考え方や内容の説明を受けて、しっかり想像を膨らまし検討してください。

いろいろなことが分かります

しかし、断面図はどこを見たらよい?と思われるかもしれませんね。

私がお勧めするのは、断面図に人を入れてみることです。そうするといろいろなものが見えてきます。
立った状態、座った状態、寝転んだ状態など描き込んで想像してみてください。

窓の高さはどうですか?
外には何が見えますか?まさか、隣の家のバルコニーではありませんか?
キッチンから子供がいる場所が見渡せますか?
光はどこから入ってきますか?夏の直射日光は遮られますか?
など・・・。

人の視点を入れて検討した断面図 住む人同士の視線の交差や日射遮蔽などについて検討している。

断面図はとても重要です。
間取りだけではもったいない、必ず断面まで検討してください。


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