建築のデザイン 透明性を追求するガラススクリーン

透明性を追求するガラススクリーン

透明なショーケースのような商業ビル

内部の商品を展示するショーケースとするため、透明性を追求した商業ビル。

道路面からの立ち上がりを最小限として、ガラススクリーン下端を傾斜する前面道路に合わせている。

↑下部のディテール。サッシの枠に侵入した水を排水ホースで抜く。枠下は防水を施し1F床に水を侵入させないディテールとなっている。

ガラススクリーンは2階床から吊り下げられたガラスリブに取り付けられたMPG金物と床面によって支持されている。

↑ガラスリブのMPG金物

前面道路から高さ約2.7mまではガラスリブのない1枚のガラスのみとして、道路から内部への視線を阻害しないよう配慮している。

↑コーナー部のディテール。X方向とY方向の地震力をコーナーのガラスリブと横繋ぎのスチール丸鋼で伝達する。

↑コーナー部

↑ガラスリブと横繋ぎのスチール丸鋼を見る

↑2F部分の断面図

↑2F床部分の取合。ガラスと床が耐火シールで取り合う。面積区画は1F+2Fの床面積を1500㎡未満として、床部分での防火区画が発生しないようにすることでこのディテールを成立させている。

地震による水平力に対してはガラスリブをスチール丸鋼で繋ぎ対抗する仕組みとなっている。2階床スラブとガラス面は耐火シールのみで取り合っており、1階と2階を合わせた大きなガラスショーケースとなるようにデザインされている。

鏡面ステンレス門型とガラスボックスによる風除室

店内の入口は自立した門型を形成し、自動ドアなどを支持している。鏡面のステンレスによって反射で周囲に溶け込んでいる。

↑自動ドアエンジンは床部に設置。上部は振れ留めとセンサーが設置されている。

また、隣地境界線から1階では3m、5階では5mの範囲までは延焼の恐れがある範囲であり、防火設備として網入りガラスを設置することが常であるが、透明性を確保のため、ドレンチャー設備によってそれに代えており、全面に網のない透明なガラスを設置している。


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