透明性を追求するガラススクリーン

内部の商品を展示するショーケースとするため、透明性を追求した商業ビル。
道路面からの立ち上がりを最小限として、ガラススクリーン下端を傾斜する前面道路に合わせている。




ガラススクリーンは2階床から吊り下げられたガラスリブに取り付けられたMPG金物と床面によって支持されている。

前面道路から高さ約2.7mまではガラスリブのない1枚のガラスのみとして、道路から内部への視線を阻害しないよう配慮している。





地震による水平力に対してはガラスリブをスチール丸鋼で繋ぎ対抗する仕組みとなっている。2階床スラブとガラス面は耐火シールのみで取り合っており、1階と2階を合わせた大きなガラスショーケースとなるようにデザインされている。
鏡面ステンレス門型とガラスボックスによる風除室

店内の入口は自立した門型を形成し、自動ドアなどを支持している。鏡面のステンレスによって反射で周囲に溶け込んでいる。



また、隣地境界線から1階では3m、5階では5mの範囲までは延焼の恐れがある範囲であり、防火設備として網入りガラスを設置することが常であるが、透明性を確保のため、ドレンチャー設備によってそれに代えており、全面に網のない透明なガラスを設置している。

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