施工前の最終の色決め

設計図面に記載された仕様

私たちが作成する設計図面には、そのプロジェクト毎にそのプロジェクトに相応しいとする建築材料について、仕様や種類などについて記載しています。その記載の仕方は様々ですが、特記仕様書などに仕様やグレードを記載する、仕上げ表などにメーカー名や製品名を記載したりします。

私たちの場合は、基本的には前者にような記載によって品質やグレードを担保し、後者によって意匠上にふさわしいと思われる製品名などを具体的に記載する方針を取っています。

↑ 特記仕様例

 

↑ 製品リスト例

使用材料の最終決定

実際、工事が始まると設計図面に記載された情報を基に施工される材料が決定していく訳ですが、特記仕様書などに記載された品質やグレードは維持しながら、仕上げ表などに記載された製品のみならず同等品の別製品としたりします。また、ほとんどの場合は設計図面に具体的な色や柄までは記載していませんので、使用する建築材料は最終的には当該部分の工事施工前に最終決定となります。

これは

①実際に使用する(施工者ルートからの)材料見本を確認するため

②工程や仕入ルート、施工性を踏まえた品質など工事施工の観点からより相応しい材料を選択するため

③出来上がりつつある空間を確認しながら、最終的な判断をするため

です。

それぞれの建築材料の施工時期はまちまちですが、仕上材料の決定はデザイン上重要となるため、意匠上重要となる仕上材料はそれらの中で最初に施工する(決定しなければならない)時期までにトータルで決定していく必要があります。

カラースキーム

そこで、その時期までに実際に使用する材料のサンプルを集めそれらを並べてトータルで検討し、仕上げ材料の色や柄などを決めていきます。

↑ カラースキームの検討

この仕上げ材料の色彩計画を「カラースキーム」と言いますが、私たちの場合はこれらをまとめて建築主に提示し、イメージを共有していきます。作成したカラースキームボード(使用する材料を張り付けたもの)は工事現場においていただくことが多いですが、具体的な材料をまとめて提示することで設計意図や空間イメージを実際に仕事をされる職人さんにも共有していただけるメリットがあります。

↑ カラースキームボード

具体的な仕上げ材料を見ていただくことで安心いただき、わくわく感を感じていただければと思います。


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