シミュレーションを活用:PICTORUいずも画像診断室

閉塞感がなく外部のように明るい待合空間の中間期と冬季における温熱環境のシミュレーション。

○中間期

5月の出雲の平均外気温において、西日が射し込む午後15:00頃の日射条件によって発生する日射負荷に対して内部空間がどのように変化していくのかをシミュレーションしている。

・無風時 窓全閉

・無風時 上部ハイサイドライト開放

・有風(出雲気象台 平均風速2.3m/s 、西南西)時 上部ハイサイドライト開放

天井が高く待合空間の気積が大きいため、日射によって熱せられた空気は上部に溜まり居住空間に大きな影響は及ぼさない。ハイサイドライトを開放した場合、無風時においても熱気が抜けていることが分かるが、効果はそれ程大きくない。一方、ハイサイドライトに対して向かい風のような西南西の風であっても、機械置場の目隠し壁によって逆流が遮られ、内部の熱気は十分外部に排出され、内部環境は全体を通じて外部と変わらず良好な環境となっている。

○冬季

2月の出雲の最低外気温において、内部を12℃程度の温度環境から空調機を稼働させて内部空間の変化を確認している。

・5分後

・10分後

・15分後

・20分後

天井が高く待合空間の気積が大きいが概ね適切な温度環境に至っている。やや、足元の温度が低い場所も見受けられるが立位や椅子への座位の状態ではそれ程影響はないものと思われる。また、待合部分には数カ所ガスの取り出し口が設置されており、補助的にガスストーブが使用できる状態で設計を行った。

↑PICTORUいずも画像診断室

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