リフォームとリノベーション

耳にしませんか? 「リノベーション」

「中古住宅をリノベーションしませんか?」
なんてところで耳にしませんか?  「リノベーション」
しかし、「リフォーム」と何が違うの???
ていうか、同じことでしょ???
リフォームをもうちょっと今っぽく言い換えた言葉でしょ!?
いえいえ、本来は全く異なることなんです!

何が違う?

どちらも住宅などの既存建物の模様替えや改修などを行う場合に使いますね。
建築学用語辞典 第2版(日本建築学会編)によると

リフォーム alteration; reform

建設後年数を経て陳腐化した内装、外装、設備、デザインなどを改良すること。広義には増改築を含む改修もさす。

リノベーション renovation

古い建物を新たな使用に耐えうるよう修繕、改造すること。

となっています。

うーん、なんだかちょっと違いそうだけど大体おなじじゃん。なんて聞こえてきそうですが、
ポイントは「新たな使用に耐えうるよう」というところです。

・古くなったものを取り替えたり、良くしたりするのはリフォーム

・新しい使い方に合わせて建物を改変することがリノベーション

従前と異なる使い方に合わせた機能性や新たな付加価値を生み出し、建物をアップグレードすることがリノベーションです。

リノベーションという名のリフォーム

世の中に溢れる「リノベーションしませんか?」。
なんだかかっこよく聞こえますが、その実、そこで提案されるほとんどはリフォームの域を出ておらず、リノベーションという名のリフォームとなっています。
これからは既存建物をストックとして生かして活用していくことがより重要になります。
折角、手を入れるのであれば知恵やアイデアを入れ込んだリノベーションにしませんか?

新たに追加したハイサイドライトを中心とした間取りにリノベーションした戸建住宅。光と風を導くハイサイドライトを中心に多世代が共に暮らす家としてアップグレードした。動線をハイサイドライト中心に回遊させることでお互いの気配や存在を常に感じ取れることを意図している。

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