監理段階で描いたスケッチ

新型コロナウィルスによる外出を控えた生活の中で、家の中の整理や片づけをしていた人も多いと思います。整理や片づけをしているとその中で懐かしいものが出てきて、思わず手が止まってしまうことも良くありますね。

私も、この機会にということで身の回りの整理や片づけをしていましたが、その中でやはり懐かしいスケッチなどが出てきました。

下は前職で(松田平田設計在籍時)初めてといっていい現場監理の場面において描いたスケッチです。

事務所の中にはスケッチの上手い人が結構いて、さらさらっとフリーハンドで味のあるスケッチを描いてしまうのですが、私にはそんなことは到底できません。定規を使って時にはCADで描いた線を下図に利用しながら一生懸命描いたことを思い出します。

納まりの確認のため、施工者にデザインを伝えるため、たまには上司にデザインや納まりを説明するために。

一生懸命に描いたスケッチは自分の頭の中を整理する上でとても役に立つ上、結構相手に伝わるもので、意図していることや気にしていることなど伝えやすいと感じます。

私は同世代を「俺たちはハイブリッド世代なんだ」言っています。設計者として様々なことを吸収していく20代~30代の頃にパソコンがより身近になってコンピュータによるグラフィック(CG)を活用した設計が広まり、CADによる図面が一般的になった世代です。CADによる図面が一般的になったとはいえ、CADを使って自ら作図するばかりではなく、作図の指示をするためなどにおいては手書でスケッチ図を描いたりすることが多かったため、手書きスケッチも鍛えられました。

次はBIMだと言われています。なかなか新しいことに挑戦するのは大変ですが、さらにハイブリッドになっていく必要がありそうです。


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