「一番町弘和ビル」の解:①

自然素材のようなルーバーと杉板型枠コンクリート打放

番町は江戸の武家屋敷の面影を残す石垣などが見られる落ち着いた街並みであり、高級住宅地として知られています。
石(ライムストーン)の風合いを持たせたルーバーと木目を写した杉板型枠コンクリートによって、無機質になりがちな外観に品のある柔らかさを加えました。
一般にライムストーンは風化が激しく、また、十分な強度が確保できないため外部では用いることができません。そこで、ガラス繊維で補強されたコンクリートに顔料と小さな種石を練りこみ、成形したGRCルーバーを提案しました。
ルーバーは、日本の伝統的建築に用いられる格子をヒントに採用しています。

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下地鉄骨を設置してルーバーを取り付けるのが一般的だが、オフィスの有効面積を確保するために、ガラスカーテンウォールに直接取り付けるディテールとしている。

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適度なムラが自然な風合いを醸し出す。先端には汚れ防止のため、シャープな印象を与えるためにアルミのフィンを取り付けている。

⇒次へ ②.斜線制限の緩和により同一平面オフィスと整然な外観を確保